CADCAM冠は保険適用の白い歯です
CAD/CAM冠とは、ハイブリッドセラミック(セラミックと歯科用プラスチックを混合した材料)ブロックから、CAD/CAMシステムで設計・作製する被せ物のことを言います。
セラミッククラウンと比べるとやや審美性は劣りますが、天然歯に近い色調・質感を持っています。また、金属アレルギーの心配もありません。
そして前歯から第一大臼歯であれば、治療の際にこのCAD/CAM冠を保険診療扱いで使用することができます。
費用の面でセラミック治療を諦めてしまったという方、金属の被せ物に抵抗がある方には、ぜひ一度ご検討いただきたい治療です。
適応範囲はどの歯なの?
2020年の特定保険医療材料一部改正によって、CAD/CAM冠の適応範囲は以下のように拡大しています。
前歯から第一大臼歯まで可能です
現在、CAD/CAM冠の保険適用での使用ができるのは、前歯から第一大臼歯にかけての歯です。第一大臼歯とは、前歯から数えて6番目の歯のことを指します。
なお、第一大臼歯については、「第二大臼歯が4本揃っている」ことが条件となります。
また、金属アレルギーの診断を受けている方であれば、第二大臼歯が4本揃っていない場合であっても、第一大臼歯や第二大臼歯に対して、CAD/CAM冠による治療が可能です。
ご自身が適応となるのか分からないというときには、一度当院にご相談ください。
CADCAM冠のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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CADCAM冠の費用の目安
3割負担の方の場合 | |
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CAD/CAM冠 | 6,000~8,000円/1本 |
CADCAM冠での治療が難しい方
CAD/CAM冠も、万能ではありません。以下に該当する場合は、治療をおすすめしないことがあります。
- 歯の1本1本の色調を追求したい方
- 透明感を追求したい方
- 少しでも長く被せ物を使用したい方
- 前歯のブリッジをしている方
そんな方にはセラミック治療をおすすめします
CAD/CAM冠では、自費診療のセラミック治療ほどの審美性を実現できません。
より自然な美しさを求めている方、少しでも長くその品質を維持したい・長く使いたいという方には、やはりセラミック治療をおすすめします。
オールセラミック、ジルコニアボンドセラミック、ジルコニアクラウン、ラミネートべニアと、豊富な選択肢をご用意しております。